骨の成長を理解する

骨はタンパク質、コラーゲンおよびカルシウムで形成されており、それらすべてによって骨が強くなります。骨密度は20代初期にピークを迎え、その後35歳を境に低下します。女性の場合、骨密度が閉経後急速に低下します。骨は活動し常に成長しています。骨は一生を通して継続的に変化しており、リモデリングと呼ばれる過程では、一部の骨細胞が分解され、新しい骨細胞が成長します。この骨細胞の生涯にわたる骨代謝回転によって、10年毎に骨格のほとんどが入れ替わります。年齢を重ねるごとに骨が脆くなるのは、新しい骨が形成される速度よりも、既存の骨細胞が破壊され体内に再吸収される速度が速いためです。

骨の成長を理解する

骨粗鬆症を理解する

骨減少症は、骨の形成過程における不均衡を知らせる初期の兆候です。骨減少症とは、BMD(骨密度) が通常のピーク時BMDよりも低いものの、骨粗鬆症に分類されるレベルに は達していない状態です。骨密度とは、骨のミネラル量を測定した値で、骨の密度および強度を示します。骨粗鬆症の患者は、骨量の減少が新生骨の成長を上回るため、骨量および骨強度が低下します。その結果、骨がスカスカになって弱くなり、脆くなるため、比較的軽微な外傷で骨折しやすくなります。骨粗鬆症は、数十年間無症状で存在する場合があります。なぜなら骨折が起きるまでは、骨粗鬆症によって起きる症状はありません。しかしながら、骨粗鬆症は高齢者の各種身体症状および死亡の主な原因の1つです。骨粗鬆症になるリスクは年齢の上昇とともに増加します。

N-テロペプチド(NTX) 骨粗鬆症マーカー検査

リモデリング過程で骨から生成または放出される骨代謝マーカーは、骨粗鬆症のリスク、治療への反応、治療に対する患者の薬剤服用遵守度を評価する有効なツールです。N-テロペプチド (NTX) 骨吸収マーカーは、科学的に有効性が認められ、高い安定性および再現性を有します。N-テロペプチド (NTX) 検査では、尿中のN末端架橋テロペプチドの量を測定します。N末端架橋テロペプチドは、骨に豊富に存在する1型コラーゲン分子に由来します。複数の研究から、Nテロペプチドの検査と骨粗鬆症またはその他の骨に関連する症状の存在、治療への反応、BMDの変化および骨折のリスクとの相関性が証明されています。

骨代謝マーカーの測定は、標準的な骨ミネラル密度(BMD)の測定よりも多くのメリットがあります。

骨代謝マーカーは骨密度 (BMD) 測定よりも骨折リスクの低下により強く関連しています。
DXA法が不適当かまたは不正確な状況、あるいは境界値を示す臨床的状況で有効。
治療への反応として骨リモデリングの変化を監視できる。
容易に、適宜繰り返して経時的な変化を測定、追跡できる。
治療に対する無反応および低コンプライアンス患者を特定し、治療内容の変更を行うことができる。
検査手順が容易で自宅または担当医の外来で実施できる。
非侵襲的検査(尿検査)。

N-テロペプチド (NTX)検査は、年齢を重ねるにつれ考慮すべき重要な検査です。この検査を行うことにより、必要に応じて有効な診断と治療を受けることで、骨の劣化を防止し、健全な骨格組織を維持することができます。